がんと生殖に関するシンポジウム2017

2017年3月5日に、日本がん・生殖医療学会主催のシンポジウムに参加いたしました。

当院からは理事長の京野の他、認定看護師、生殖医療相談士が参加いたしました。

生殖医療の関係者だけでなく、乳がんの専門医の先生や遺伝カウンセラーや看護師の方、

多くの関係者が400名近く集う会で、非常に熱気のあるMeetingでした。

外部サイト(PDF) http://j-sfp.org/dl/JSFPsympo20170305plogram.pdf

妊孕性温存における様々な問題点が示唆される


妊孕性温存は生殖医療だけでもがん治療だけでもうまくいくことはなく、

双方がお互いに理解・尊重しあい、手を取り合って行わなければいけないことを強く感じました。

写真は、日本の中でも妊孕性温存を先駆けて実行されている静岡のモデルについて、

聖隷三方原病院の望月先生が登壇されていた際の写真です。

若年性の乳がんの患者さまの場合、遺伝性のがんである可能性もあることを示唆され、

より多くのヘルスケアプロバイダーの参加を呼びかけられていたのが非常に印象的でした。

 

ディスカッションでも、口角泡を飛ばす議論が展開され・・・


※マイク前に立っているのは理事長の京野です。

ケーススタディということで4つの症例に対して、

がん治療医の目線、生殖医療の目線で様々な意見交換がなされました。

がん治療を行う中で、女性の妊孕性は確かに低下する可能性がありますし、再発のリスクもあります。

しかし、生殖ということは、パートナーや家族があってのことであり、男性の参加も欠かせません。

女性の年齢が何歳であるから、卵巣予備能がいくつであるから、ということだけでは決定できず、

少なくとも治療の面では男性の所見はどうなのか、ということは治療開始の段階で必要な情報であることを

京野から会場の皆さまへ示唆しました。

 

その他、様々な意見が交換されましたが、何よりも感動したのは、

すべてのヘルスケアプロバイダー、参加者が「患者」に目を向け、

その人生を思いやり、思考して、発言しているという点です。

こうした活動の積み重ねが、がん患者さまにとっての妊孕性温存の広い普及につながっていくのだと思います。

これからも一人でも多くの患者さまの妊娠に応えるため、

日々努力していきます。

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